新たな試み
ロンドラの指導では、個の育成を大事にし、高校生年代以降に活躍できる選手育成をめざしています。
世界の育成現場がどうなっているのか、日本の育成現場とどこが違うのか?
今まで、当たり前と思っていることが変わることがあります。
1996年、神奈川県サッカー協会主催の講習会に当時スロベニア代表監督をしていたズデンコ・ベルデニックが講師で来日しました。システマチックなディフェンスについての講習会でヨーロッパのベーシック、最先端を学びました。
3年後ぐらいに千葉、静岡でズデンコ・ベルデニックの講習会に行く機会があり、参加すると違うことを言っていたので、訪ねると3年前は、それが正解だったけど今は違うと言い切っていました。間違っていたことを認めて、最先端を教えてもらいました。
日々変化するトレンドを先取りすることが大事だと感じました。
アロンドラでは、個を育てる中で状況把握と状況判断を含んだ練習を多く取り入れて、判断を伴った技術を習得させることにチャレンジしています。
先日、練習試合でフニーニョにチャレンジしてみました。
フニーニョとは、3:3の4つのゴールを使ったミニゲームです。2つのゴールを攻めることで状況の把握、状況判断が必要になり、自然とサイドを変える現象が現れます。これを大人がサイドを広く使えと言うと何も考えずに外の人にパスを出すようになります。試合には勝てるようになりますが、自分で判断していない選手に伸びしろがあると思えません。せっかくアイディアを持っていても潰してしまうかもしれません。指導者は様々な可能性を伸ばす立場です。決して判断を奪ってはいけません。
試合中ネットの外から、ドリブルしろ、パスしろ、シュート打てなど、保護者の方からの声を聞くことがありますが、判断を奪うだけでなく、その声がないと動けない選手に育ってしまいます。守備は決まりごとがありますから指示通りに動く必要がありますが、攻撃ではたくさんの選択肢から自ら判断し、プレーを実行します。相手、指導者、観客をあっと驚かせるアイディアを持った選手は、指示待ちの環境からは生まれません。
フニーニョでは選択肢が増えることで、ゴールが多く生まれます。人数が少ないことで選手がボールを触る機会は激増します。
6対6の2ゴールでやっていた時と比較すると、6対6ではうまい子ばかりがボールをもってほとんどボールを触らずに試合が終わる子供がいることもあります。
3:3にすることで2倍ボールに触れるチャンスが生まれます。試合の中でボールを扱う技術の習得するスピードも2倍速くなるのではないでしょうか。
新たな試みに賛同いただけるチームさんは、練習試合をしに来てください。
低学年の試合を申し込みお待ちしてます。(alondrafc2020@gmail.com アロンドラFC吉田)
山梨から未来の日本を背負って立つ選手を育成していきましょう。